アバター (2009/米)
Avatar
監督 ジェームズ・キャメロン
出演 サム・ワーシントン / ゾーイ・サルダナ / シガーニー・ウィーバー
まずは、初体験の3Dメガネでの鑑賞にびっくり!!
またCGやキャラクターの斬新さににも引き込まれ
そして 最も驚いたのはこの作品に秘められた深い
メッセージ性ではないでしょうか?
これは実はすごい映画かもしれない!!
映画としてのストーリーはわかりやすいものです。
ターザンにも似てる感じがするし
もののけ姫にもちょっと似てる・・・
しかし この子供にもわかりやすい物語の中に
なにか仕掛けがあるんではないだろうか?
と勘ぐってしまうほど ある繰り返される
メッセージ性を感じたのです。
それは「意識」というものです。
ある目的のため惑星パンドラに行くことになった
人類。しかしこの惑星の大気が有害なため、
この惑星に適合した身体が必要となります。
そこで科学技術によってアバターという
惑星にフィットした身体が作られ
その身体に操縦者の意識を移し替える
というとても興味深い趣向がこの作品の
醍醐味として加わることになります。
そのアバターの身体で生きるために
「意識」というキーワードがこの作品では
とても重要になってきます。
人間としての肉体ではなく意識で身体を動かす
という部分はまるで近未来の医学の世界を見ている
ようでした。
「病は気から」つまり全ての情報や意識によって
病は作られるというコンセプトとダブって
みえてしかたなかったのです。
そして「絆をつなぐ」という言葉が
何度も出てくるのにも、
自然や人、万物との意識のつながりを
感じずにはいられないのです。
これには作者の科学と自然との融合を
切に願う気持ちがとてもよく伺えます。
結局 私達人間にも意識があるように地球、
いえ宇宙に存在する万物には全てに意識があるんだよ
そして それにつながることが出来るんだよと語りかけて
いるような気がしてならないのです。
つまり、全てにつながれるということは
宇宙のアカシック・レコードにもつながることが
できるということになりますよね。
一見 真新しいSF作品に見えるこの映画ですが
よくよく感じてみると
宇宙全体が意識であることを、これからは
意識という情報が世界を作っていくんだ
ということを映画を通して伝えている
素晴らしい作品なのではないかと思いました。
アバターすっごい映像を楽しみながらも
この深いメッセージ性に感激です。
なんだか難しいような感想を書いてしまいましたが
エンターテイメント的に見ても楽しくって
いろんな趣向を凝らした素晴らしいSF映画ですので
ぜひ 映画館で3Dで楽しんでくださいね。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。